テオ・ヤンセン展 風を食べるビーチアニマル

入り口を入ると扇風機の風が迎えてくれます。風はビーチアニマルの好物です。

そして、壁にはTheo Jansen氏の公式や言葉が書いてあります。

会場の演出はランドスケープデザイナーの団塚栄喜氏が手がけています。
壁や柱の隅々まで細かに演出されているので見逃さないように。

最初の部屋は「浜辺」。最初から動かない、または動かなくなったビーチアニマルを「化石」として展示しています。下に敷かれた砂はオランダから取り寄せたもので、粒子が細かくて気持ちがいいので裸足で歩くことをおすすめします。

正面の壁に書かれているのはビーチアニマルの足の構造です。
「三角は変形しない、四角は変形する」このあたり前を組み合わせた構造が筋肉になるのです。

歴史の通路。

ビーチアニマルの年表。

壁一面にペットボトルがある通路。ビーチアニマルを作り出すための試行錯誤がわかる展示コーナになっています。


窓から緑が見える「森」の部屋と圧巻の最新作「アニマリス・シアメシス」。


デモンストレーションにはTheo Jansen氏が登場。通訳を交えて構造を説明してくれます。デモの後は数人ですがQ&Aコーナーもありました。大人も子供も我先に手を上げて質問してました。

デモンストレーションの途中でアニマリス背骨骨折。訓練を受けたスタッフによって治療が行われます。

几帳面に揃えられたオペの道具。 これもひとつのアートのようです。

Jansen氏は真面目でサービス精神が高く、デモの度に説明に足を運んでユーモアを加えながらも真剣にQ&Aに答えてくれました。

図録にサインを頂いた時は、宛名をそれぞれの名前ごとに違うデザインで書いてくれ、チャーミングな笑顔で握手と一言を交わしてくれました。翌日には日本を発ってしまわれたのですが、笑顔がホントに素敵ですので、会えれば皆さんファンになると思います。

ローマ字にすると長くてカッコ悪い私の名前を少し悩みながらデザインしてくれました。
(私の前に並んだSatoさんはすごくかっこいいデザインでちょっと名前が羨ましかったです。)

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