東京国立博物館「夏草図屏風」



東京国立博物館へ行ってきました。
目的は、酒井抱一の代表作「夏草図屏風」。



俵屋宗達の「風神雷神図屏風」を尾形光琳が模写した屏風の裏に描かれたもので、突然の雷雨にうたれた地上の夏草と水の流れが描かれており、光琳を尊敬していた抱一からの返歌と言われています。

銀箔の上の夏草は、花の上に被っていたりと野生的ですが、V字に配されてスッキリ整っています。さらに、右上の水の流れが薬味のようにピリリと全体を引き締めています。

雨の線は描かれていませんが、銀箔の空気感に風雨を感じます。雨、水、夏草の葉擦れが聞こえてきそうです。



今回の展示は8月8日までです。

東京国立博物館には一眼レフを持った外国人の方ばかりがいました。すばらしい作品が展示してあるので、日本の方にも、もっと行っていただきたいです。


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